学校の授業と聞いて、どんな風景を想像するでしょうか?
先生がひたすら説明をして、黒板に書く。それを一生懸命ノートに写す。
そんな風景を想像する人は多いのではないでしょうか?
そしてそのような授業は、今後需要がなくなってくることを想像する方も多いことと思います。それは「考える力」が求められるようになったからではないでしょうか。
昨今の不確かな社会情勢を考えると、ただ知っているだけの知識を詰め込むだけの教育に対して、疑問を持つ人は多いでしょう。
今回はそんな「考える力」とは何かを、YouTubeと授業を通して考察していきたいと思います。
YouTubeと授業
情報に溢れた昨今、知識を得ることはとても簡単になったともいえます。
知識や情報が欲しければ、YouTubeやWikipediaでいくらでも手に入れることができます。このときYouTubeやWikipediaは、情報を得るだけの一方的なメディアであると考えることができます。
学校はどうでしょうか?
先生がひたすら説明をして、黒板に書く。それを一生懸命ノートに写す。
もしYouTubeを見ながらその内容をノートに写したら、YouTubeと学校の差はないように感じてしまいますね。ひいては昨今のリモート授業は、さらにその傾向が強いといえます。画面マイクオフでリモート授業、YouTubeと何が違うのでしょうか?
考える力
先程のYouTubeの例をみると、情報を受け取る、つまりインプットには困らないようです。
しかしアウトプットはどうでしょうか?
情報を受け取り、その情報を元に解釈したり判断したり意見を持ったり、そしてさらには疑問を出す。この一連の知的活動がアウトプットにあたるのでしょう。
インプットからアウトプットを出す。ここに「考える力」が備わりそうです。
もしインプットを元に疑問を持ったら、それも立派な思考です。
一方的なメディアからでもアウトプットがある
もしインプットだけであれば、それはただの情報展開です。インプット用の情報を与えただけに過ぎません。先のYouTubeと授業の例では、情報展開だけの一方的なメディアとして、両者の差がなくなりつつあることの懸念です。
しかし、もし疑問を持つことも思考なのであれば、一方的なメディアであっても考えていることになります。
これはとても重要な事です。
一方的なインプットであっても、それを元に自分なりのアウトプットをする。
ここに「考える」と言う知的活動があるんですね。
考える力とは
「考える」と言う事について考えてきました。
では「考える力」とはなんでしょうか?
インプットに対してアウトプットを出す事が知的活動でした。このアウトプットが、次のインプットになる事があります。
それは疑問です。
インプットを解釈し、「疑問」と言うアウトプットを出す。
今度はその疑問を「インプット」して、その答えをアウトプットする。その答えに対する疑問を・・
と考えるとループして疲れてしまいますね^^;
何回繰り返せるか、途方もない力が要りそうです。
まさにこの力が、「考える力」ではないでしょうか。
インプットに対してアウトプットを出す。繰り返す。「思考停止」する事なく、諦めずに繰り返す。そして本当の答えに辿り着く。
そのための力こそ、「考える力」です。
まとめ
今回は考える力について「考えて」きました。
- インプットを受けて解釈し、判断し、疑問を持つことがアウトプットである事。
- インプットとアウトプットを繰り返す事が考える力である事。
以上が「考える力」と言うインプットに対して出したアウトプットです。
他にも考え方はあるかと思いますが、それはそこまで辿り着けなかった筆者の「考える力」不足だったと言う事でしょう。
その時は、感想やご意見と言う形で「インプット」をください。それに対して「インプット」を出す事で、考える力を鍛えたいと思います。
「第三ホームルーム」では、様々なテーマでディスカッションを行います。ディスカッションの中で、一緒にインプットとアウトプットを交換してみませんか?
第三ホームルームを始めた人。
児童発達支援、放デイの指導員、小学生向けプログラミング教室の講師をしながら第三ホームルームでファシリテーターしてます。
対話の重要性を感じているオトナホームスクーラー。